この２０年間、書店の売場総面積は大型店の出店で僅かに増加したものの、店舗数では１万店以上も減少し、とりわけ町の小さな本屋が消えています。その結果、全国の２割以上の自治体が無書店地域となり、住⺠の知の拠点が失われてしまいました。日本の書店は、欧米の書店に比べて敷居が低く、永きにわたり人々の暮らしに根付き、国⺠の知性を支えてきました。様々な情報が溢れかえる中、対価を払い、手にした書物を通して高めた知性は、さらに深い読書と経験によって英知へと熟成されます。読書によって育まれた豊かな知性と英知は、私たちに明るい未来を約束してくれます。もうこれ以上書店の無い地域を増やさないために、そしてこの国の知性と英知を豊かにするために、私たちは知恵と資金と人脈を活かし、新刊小売書店の経営支援を通じて書店の環境改善に寄与するため、ここに一般財団法人「全国書店再生支援財団」を設立します。